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日高幌尻岳七つ沼カール |
本格的な夏山シーズンを控えて、私が管理人をしているメーリングリストに林道の情報が流れるようになってきた。
昨年、ガイド登山パーティが日高山系ヌカビラ岳で林道ゲートの合い鍵を使って侵入し、ヘリコプターによる救助される事案があった。
あの時、登山者全体が合い鍵を持っているというような報道が一方的に流され驚いていた。
だって、私なんか日高北部森林管理センターなんかとはよく鍵を借りに行ったり、低頭平身で林道使用許可を取りに行ったりしていたのですよ。
あそこの森林管理センターは結構若く美しいお姉さんたちが多く彼女たちにあえるのも楽しみであった。
まあ、ともかくも一方的な報道によってたたかれたのに懲りたのか、林野庁も林道を3つのカテゴリーに分けてそのレベルによってゲート閉鎖に踏み切ったところが何カ所かある。
日高の最高峰・日高幌尻岳(日本百名山)の平取側林道もゲート閉鎖のカテゴリーだったのだが、地元の熱意で町がバスを動かすことで登山口までの交通手段を確保したようだ。
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小滝を乗っこす私(戸蔦別本流) |
私は十勝側の戸蔦別本流から七つ沼カールに抜けるルートが好きなのだが、ここは相当難易度が高くなってしまう。
北海道の登山道は北海道電力のダム管理道路を利用する場合もあるのだが、ここは軒並みゲート閉鎖している箇所が多い。
名峰 ペテガリ岳のペテガリ山荘(山荘自体が北電建設)までの静内林道も閉鎖で、神威山荘から沢をつないで行くしかない。
幌尻岳にしても北電道路を利用する静内コースもゲート閉鎖で一日掛けて静内山荘に行くしかない。
神威山荘の林道が崩落した時に林野庁に損害賠償で提訴した遺族がいたり、道警救助隊を訴える遺族がいたりと慎重にならざるを得ない行政側や管理者側の立場は分かるが、入山者が誓約書を提出することでなんとか鍵の貸し出しだけは出来ないのだろうか?
人が入れなくなるのは自然保護のためにはいいのではないかと思われるかもしれないが、一方で北海道の森林資源は荒れ放題なのが気になるところである。
祖父は北見枝幸で林業をやっていた。
林野庁の現場は限られた予算の中でよくがんばっていると思うのだが、農林省の自然治林方針など森林の荒廃に祖父が心を痛めていたのが思い出されるのだ。
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