2011年7月30日土曜日

槍ヶ岳・穂高(7/23-26)

帯広畜産大学時代のアイスホッケー部監督である恩師は毎年、北アルプスを中心とする本州の山に行く。
 先生は「本州の山に行くと北海道の山の良さをまた実感できる。君も行きたまえ。」とよく言われている。



 今年6月にワイズメンズクラブ東日本区大会で長野県松本市に行く機会があり、ガスで全く周りの山が見えない天候であった。
 せっかく北アルプスの麓に来ながら山も見ることができず10時間しかいられないという事態にフラストレーションがたまってしまった。
そこでイライラ解消に北アルプス漫遊宣言を出すとたまたま同じエリアを狙っていた山岳会のメンバーがいてご一緒出来た。(その方は燕から槍・穂高とガイド地図一冊ほぼ網羅という長旅だ)
 723日~26日。槍沢から槍ヶ岳・大キレット・北穂高・奥穂高から岳沢・上高地という情報にはことかかないスタンダードなコースをとった。



 だから、あそこがどうだとかここがどうだったというような報告はしない。
同行の方は軽い高度障害でなかなか思うように先に進めなかったが、槍ヶ岳山頂で粘り強く私の到着を待って戴いたご配慮には感謝するしかない。
時間の制約もあり前穂高岳はキャンセルとなった。

全体として思うのは北海道にない北アルプスが持つスケール感に圧倒された。
山道はよく整備されホテル並みの快適な山中泊楽しめた。



誰かから山小屋の食事はまずいと言われていたが、料理はどこも美味しくジョッキでビールが呑める環境は実際とても不思議な感じだ。
山ガールには適当な場所におトイレが整備されているのは本当にありがたいだろう。

これはこれでとても素晴らしい登山文化だ。
ただ、こんな登山を続けていたら松本市内の登山者だって破産してしまうだろう。一泊2食で9,000円である。
私ならとても続けられない。もちろんテントを担ぐという当たり前の選択枝だって用意はされている。


一方、我がホームグランド十勝にそびえる日高と言えば実に登山者に求めるハードルは高い。山は低いのにやれ徒渉だ・沢だ・草付きトラバースだと自分自身の力の無さを無慈悲にもさらけ出すことを強いられる。
山で泊まるには布団どころか山小屋さえないのだからとにかく生活環境そのものをザックに詰め込んで山に持ち上げることになる。(全装)
そこで得られる感動は北アルプスとは全く違うものだ。

 北アルプスも心底感動した。しかし、日高とは同じ山なのにその感動の質感は違うものだった。
 どちらが優れているとか劣っているとかではない。感動の肌触りが違うのだ。
 どちらも嫌ではない。その違いが自分自身まだよく分からない。
後何年後になるか分からないが、その答を探しに、また行きたいな。


ヤマレコの記録

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